■新入社員教育.comの「思い」と「志」

#95 新入社員教育プログラム 指導者の要件⑤


研修・セミナー等の教育機会。
受講者の‘心からの満足’獲得に不可欠なこと(続)。

前回の記事までは「垂範力」から「指導力」に至るまでの8要件についてお話しをして参りました。

新入社員教育プログラムはじめとした各種教育機会を通じて受講者の「心からの満足感」を獲得するべく必須要件。

本日の記事ではその残りの2要件についてお話しをして参ります。

 

 

 

 

 

 

教育担当者が備えるべき要件⑨
「説得力」

新入社員教育をはじめとした各種教育機会において必須かつ不可避なこと。

それはさまざまな理論やそのあるべきを受講者に対して分かりやすく説明をすること。

そして、さまざまな間違いや思わしくない事象に対して正しい指導をすること。

つまりは、

 

ドットコム
‘説明’を‘説明’として成立させる。

 

ドットコム
‘指導’を‘指導’として成立させる。

 

ドットコム
解釈の齟齬や異論・反論があったときに相手を納得させる。

※勘違いや行き違いにより指導者側に非がある場合は別です

 

そのために不可欠な要件こそが「説得力」

 

新入社員
礼儀正しく振る舞う姿はかっこいいよな。

=①垂範力+α(アルファ) 

 

新入社員
たしかに・・。これまでの自分の姿勢ではまずいよな。

=①垂範力・③技術力(話す)・⑧指導力+α

 

新入社員
たしかに!自分もあのように書けた(言えた)ほうがいいよな。

=①垂範力・③技術力(話す・書く)・⑧指導力+α

 

新入社員
自分たちのことを分かってくれようとするよな。

=②置換力・⑤傾聴力+α

 

新入社員
メリハリがきいてるよな。

=④会話力・⑧指導力+α

 

新入社員
耳が痛いことだけを言うだけじゃないよな。

=⑤観察力・⑧指導力+α

 

新入社員
自分だけが言われているワケじゃないしな。

=⑦公平力・⑧指導力+α

 

これが、説得が成立している時の状態。

「説得力」はどうすれば身につくのか?

いわば「心から納得している」状態であるワケですが、記載の通りもうお分かりと思います。

それは前回までの記事でお話しした①から⑧までの要件をすべて満たすこと。

それにより教育担当者なり、指導者なりのひとことひとことに「重み」が生まれてきます。

いいことは言うのだが「軽い」ようでは困る。

 

新入社員
言っていることとやっていることがちがうじゃんか

 

新入社員
言っていることは分かるけど、プライベートも大切にしたいし・・

 

新入社員
支離滅裂で意味わかんないし。また同じこと言ってるし。

 

新入社員
厳しいことしか言われたことないよな。

 

新入社員
オレには厳しいよな。あの人には優しいのに。

 

新入社員
しゃべったことないよな。嫌われてるのかな・・?

 

新入社員
どこかで聞いたことのあるフレーズだよな・・

 

新入社員
汚い字だな・・

 

これらが、言っていることは正しいにもかかわらず「説得力」を落とす最大の要素。

御社の新入社員教育担当者や管理職・役職者の方々の「説得力」はいかがでしょうか。

ぜひご点検いただきたい部分です。

教育機会を経ての「心からの満足感」を獲得するべく要件についてお話をして参りました。

当テーマの冒頭で「意識」「志」といった抽象的な話ではない旨をお伝えしたと思います。

①垂範力 ②置換力 ③技術力 ④会話力

⑤傾聴力 ⑥観察力 ⑦公平力 ⑧指導力

③・④は相応の努力が求められる要件ですが、そのほかはご自身がやろうとするかしないかが大きく作用する要件です。

努力についてもご自身がやろうとするかしないかの要素で大半が解決できるハナシではないでしょうか。

何度も申し上げておりますが、教育担当者として、指導者として180度違ったことを教える方はいらっしゃいません。

何をやるか・取り上げるかもさして重要ではありません。

教育担当者・指導者と、新入社員はじめ受講者の方々との距離感が縮まり、そこに良き関係性が構築されれば教育活動は成り立っていくものです。

御社において指導者にあたる方々が有する各要件についてはご点検いただき、課題抽出や今後の改善にお役立ていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

教育担当者が備えるべき要件⑩
「割切力」

教育担当者・指導者が備えるべき最後の要件である「割切(わりきり)力」

これも以前の記事でお話しさせていただいた内容です。

 

 

新入社員教育や各種研修に過度な理想を抱くのは非常に危険。

ゆえにいい意味で「割り切る」ことが必要だという話です。

どのようなことでしょうか。

割切力① 変えることなど絶対にできないこと

新入社員教育をはじめとした教育機会を経ての「心からの満足感」を得るために必須の要件である「割切力」

どんなに理にかなったいい話をしようが、解釈のしかたも納得度も人それぞれです。

以前にも記しましたが、対新入社員でいえば、出会うまでには約20年間のラグがあるということ。

その約20年間で培われた価値観や人間性をわずか短期間で変えることなど到底不可能割り切ることが必要です。

これまでの経験のなかで、こういう方がいらっしゃいました。

 

新入社員
①人間関係は煩わしいです・・。コミュニケーションも嫌いです。

 

新入社員
②両親は大嫌いなんです・・。

 

新入社員
③人前では絶対に話したくありません・・。無理です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドットコム
煩わしい?そんなことではこの先厳しいですよ。

 

ドットコム
②ご両親がどれだけ苦労したかが分かってないのでは?ご両親は偉大ですよ。

 

ドットコム
③いつまでもそんなことは言っていられませんよ。チャレンジしたほうが・・。

 

①から⑨の要件は必須ですが、その要件を備えていれば、

 

新入社員
私が間違っていました。改めます!

 

新入社員
話します!チャレンジします!

 

となるのか・・。結論、なりません。

人間関係・両親・人前で話すこと。これらが嫌いになったその真の理由・詳細な理由はご本人にしか分からないのです。

会社に入ってからの教育機会で一気に変えようとしてはなりません。

むしろ「変わるワケがない」割り切るべきなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さま
無理だと諦めろということですか?

 

このような声が聞こえてきそうですが、どうなのでしょうか・・。

皆さまはどのようにお考えでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

割切力② 変えるのではない

新入社員教育を担ううえで必須の「割切力」

上記のとおり、割り切ることは諦めることではありません

よく言われますが、自分の「殻」を破れない新入社員がどうしたらその「殻」を破れるか・・。

ここで以前にお伝えした②置換力が大きな効力を発揮します。

 

 

 

ドットコム
「置換力」≒「許容力」「置換力」≒「忍耐力」

 

この場合は「許容」よりは「忍耐」なのかもしれません。

 

ドットコム
手本を示し続ける

 

ドットコム
説得力をもって正論を伝え続ける

 

ドットコム
変化(の兆し)が表れるまで・・・

 

 

ドットコム
待つ!

 

すぐに表れずとも・・

 

 

ドットコム
ただひたすらに待つ!

 

新入社員を変えるのは私たちではなく、新入社員ご自身なのです。

私たちができるのは、率先垂範と説得力によるきっかけづくりにすぎないのです。

 

教育担当者
なんでやらないのだ!

 

教育担当者
つべこべ言わずやれ!

 

教育担当者
頑張れ!やればできる!

 

置換・許容・忍耐をせず、強制力や根拠のない論理もって無理にやらせようとすると、その場ではしかたなくやりますが、それは本質的な解決(教育)ではありません。

これをやってしまうと教育自体が成り立ちませんので、くれぐれもご注意いただきたい部分です。

難しいとお思いかもしれませんが、‘我慢’に比べれば非常にカンタンです。

 

 


特に現代においては

 

 


家族のカタチも非常に多岐にわたる・・
親子関係のカタチも人それぞれ・・

 

念のための補足ですが、特にご家族に関する部分は社内教育担当者ごときには分かりえない非常にナイーブな問題ですので、ネガティブな部分を察した段階でサッと引く

残念ながら、社内教育担当者にとってはご家族との関係性修復は業務範疇外であるがゆえ、主観の押しつけや深入りをしないことが肝要になります。

私たちにも他者に触れらたくない何かがありますよね。

 

割切力③ 所詮は新入社員研修

新入社員教育をはじめとした教育機会を経ての受講者の「心からの満足感」を得るためには必須の要件。

長きにわたりお話しをして参りましたが、いよいよ終盤も終盤となって参りました。

新入社員教育を担う者としては不適切かもしれませんが、所詮は研修と割り切ることが不可欠というお話しです。

新入社員研修を通じて、新入社員それぞれが有する課題の大半がクリアできればこれ以上のことはありませんが、そこまで力を入れる必要もありません。

 

 

 

 

なぜならば、この段階というのは新入社員にとっての社会人人生を1日24時間とたとえた場合・・、

まだ夜が明けたばかりの段階にすぎないから。

 

 

 

 

 

 

まだまだまだまだ・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドットコム
先は長いのです。

 

ドットコム
時間はあるのです。

 

 

 

繰り返しますが、この時期はこれに注力する時期。

ドットコム
①指導者が手本を示し

 

ドットコム
②説得力をもって正論を伝え

 

ドットコム
③正しいトレーニングを施し

 

ドットコム
④基礎の理解・体得をフォローする

 

日本一の標高を誇る富士山はその標高を支える裾野も日本一。

この段階は山でいえば裾野ともいえる社会人としての基礎の理解・体得が最優先であり、それぞれが有する眼前の課題の完全解決のためのきっかけを与えることに注力する時期なのです。

短期間で無理に詰め込もうとすればどこかでほころびが出ます。

所詮は新入社員研修の段階といい意味で割り切りましょう。


新入社員研修プログラム。

指導者ともいえる教育担当者が備えるべき、これまでの8要件の集大成ともいえる「説得力」。

そして適度に肩の力を抜き、教えるべきことは的確に教えつつも、所詮は無理なコトを新入社員に強いないべく「割切力」。

御社ではいかがでしょうか。

ご点検いただければ幸いです。

 

ドットコム
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新入社員教育.comでした。

ドットコム
本日もありがとうございました。引き続き次号も宜しくお願い致します。

 

ドットコム
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ABOUTこの記事をかいた人

とある企業で約20年間にわたり、新入社員をはじめとしたさまざまな階層の方々を対象とした社内教育プログラムの企画立案および運営を担当させていただきました。最近では専門部署の立ち上げを行い実績を挙げた経験から、悩みを抱える若手社員の方々、世代の違いや離職率の上昇など、さまざまな困難に直面されている企業様や教育ご担当者様、そして就職に悩まれる学生の方々のお役に立てればとの思いで当ブログを開設致しました。どうぞ宜しくお願い致します。