■新入社員教育.comの「思い」と「志」

#130 新入社員教育プログラム 新入社員に必須の「技術」②-4


無残な新入社員の「書く技術」の状態。前回記事のつづき。

機会の減少にともない、年々その技術レベルの低下が顕著に見られる「書く」という行為。

基本中の基本ともいえる、書く際の「姿勢」や単純に上手か下手かといった「カタチ」の状態とあるべきについてお話しをさせていただきました。

本日はそのつづきから参ります。

 

 

 

無残な状態③「語彙力」

近年、入社初期段階の新入社員に同じようにレベルの低下が見て取れるのが「語彙力」の低下。

スマホもパソコンも、読み方を入力しさえすれば自動的に候補を出してくれる。

そしてそこからそれらしきものを選択すればよい。

このようなことが起因していることは間違いありません。

 

「完ペキ」
「注意指テキ」
「テッ底」
「主将をツトめる」
「ツナがる」
「ジョジョに」
「訓練にノゾむ」
「コウワを聴く」
「メイワク」
「真ケンな姿勢」
「休ケイをとる」
「講ギを受ける」

 

以前の記事で記したよく間違えられる漢字はもちろんですが、以下は指摘する機会が多いです。

 

同音異義語

(例)ケン

危ケン 真ケンな・・ ケン約 

ケン討 刀ケン

(例)ツトめる

主将をツトめる 改善にツトめる 

会社にツトめる 

(その他)

イドウ イギ イシ キカン 

カイトウ キカイ セイサン

ツイキュウ ホショウ

タイショウ コウセイ キコウ

シジ シメイ コウエン 

このあたりは非常に多いです。

ここは見つけ次第、間違っている旨の伝達にとどめ、ご自身で調べてもらうのがもっとも早道です。

早道というか、網羅は不可能ですのでこれしかありません。

 

 

こういうところでスマホを活用してもらいましょう。

これはまさに「諸刃の剣」

メール等の入力画面ではなく、何でもいいので意味まで記したサイトが望ましいです。

これにより「書く」という行為は減りましたが、いまは「調べる」という行為さえすれば、ありとあらゆる情報が取れる時代でもあります。

余談ですが、最近は新入社員教育の場においてもスマホを用意・使用させる機会も増えてまいりました。

あともう一つ。

これは言葉にするのが難しいのですが、漢字ひとつひとつの成り立ちの原理原則とでもいうのでしょうか。

たとえばですが、上記に例のひとつとして記した

 

「撤去」

という文字。

間違えられるのは総じて「部首」「偏(へん)」、つまりは「手偏(てへん)」の部分です。

イメージとして、「撤去」というのは「手」を使って行われることが多いがゆえの「手偏(てへん)」なワケです。

当然すべての文字にあてはまるワケではありませんが、漢字を書く際に「部首」で迷った際はこうした原則に立ち返ることを教えてあげるのも効果的かもしれません。

直接的な記載はありませんが、

 

「壁」

 

なども同じです。

もともとは「土」で作られたがゆえの構成だと思いますが、こう考えると「完ペキ」という文字でこれを使うのには違和感が・・。

という促しもアリかとは思います。

そう考えると「語彙力」だけの問題ではないような感もいたします。

特に日本語は英語とは異なり、同音異義語が多い・・。

ゆえに語彙力がないと、適切な使用は自然と難しくなります。

いずれにしても、間違いは是正してあげないといけないワケですが、この際にも重要な注意点があります。

 

新入社員の研修レポート

 

 

 

 

私の場合はレポート上の誤字に対しては豪快にこれを記すのみ。

 

ドットコム
オルァ!ちげぇだろ!自分で調べて正しいカタチをマスターしろやコラ!

 

という愛情にあふれたメッセージです。

 

 

 

 

 

 

「書く技術」。初歩的体得までの過程における絶対的禁忌事項。

新入社員を「書く技術」の初歩的体得に導く過程において、よく教育担当者が陥りやすい「勘違い」についてのお話しです。

つまり、わざわざ大切な時間と労力を使ってその誤字に対し、懇切丁寧に正しい漢字を書いてあげる天使・仏のような方がよくいらっしゃいます。

我が社にも本当に多いのですが、これはかえって是正・改善はもちろん、新入社員の成長にとっての障害となりかねません。

 

 

 

 

発見次第、主旨を説明のうえ、ただちにやめさせましょう。

 

 

新入社員
そうか!

 

新入社員
あ、間違えてたかー。

 

 

なぜならば、上記のようにその正しく記された漢字を見て分かったような「錯覚」を与えてしまうから。

 

ドットコム
同じ間違えを必ずします。

 

ドットコム
余計な親切心・過保護な対応はかえって仇(アダ)となります

 

どこが間違えていたのか

正しいカタチは何なのか

大切なのは、新入社員がこれらをみずから考え、答えである正しい状態認識にみずからたどりつくことなのです。

一つしかない答えを与えることは教育ではありません。

くれぐれもご注意ください。


社会人として、ひとりの大人としては求められる「書く技術」。

最近の新入社員の方々と相対するなかで見られる「無残な状態」について記して参りましたが、いかがでしょうか。

まかり間違えても、不格好なカタチや誤字が教育段階で看過・容認され、是正されぬまま実務の場へ・・。

結果として対お客さま・上司などの目に・・。

などということはありませんでしょうか。

先日ある場所で見かけた張り紙。

 

これを見てみなさまはどのように思われますでしょうか。

小中学生が書いたものでは当然ありません。

どのような人物・人間性・業務姿勢を想像されますでしょうか。

丁寧に書いていることは窺い知れます(唯一の救い)。

ただ、丁寧に書くだけでは通用しないのも事実です。

この一事象だけではすべてを計れないことは承知しています。

でも、これが現状。

唯一いえるのは、ご本人にとっても企業にとっても「書く技術」は低いよりは高いほうが絶対によいということ。

「書く技術」の必要性と重要性についてのご実感をいただき、次回記事もお付き合いいただけましたら幸いです。

 

ドットコム
企業における新入社員教育の成功を通じて従業員の育成力向上と定着率アップを実現し、業績の向上を通じて社会に貢献する! 

新入社員教育.comでした。


 

Sponsored Link

■シェアをお願い致します!

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

とある企業で約20年間にわたり、新入社員をはじめとしたさまざまな階層の方々を対象とした社内教育プログラムの企画立案および運営を担当させていただきました。最近では専門部署の立ち上げを行い実績を挙げた経験から、悩みを抱える若手社員の方々、世代の違いや離職率の上昇など、さまざまな困難に直面されている企業様や教育ご担当者様、そして就職に悩まれる学生の方々のお役に立てればとの思いで当ブログを開設致しました。どうぞ宜しくお願い致します。